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平等院ミュージアム 鳳翔館 [美術館・博物館]

秋、京都の観光地は人々で賑わいます。
駐車場にはバス、バス、バス、、、


皆さんご存知の世界遺産、平等院もまさに観光シーズン。

平等院は、宗教法人としては初の総合博物館(登録博物館)となる 「鳳翔館 (ほうしょうかん)」を2001年に開館。国宝も多数収蔵されています。

展示スペースは地階となっており、狭い廊下を抜け奥へ奥へと進んで行きます。

私が訪れた日は外国人観光客が多く、廊下に中国語が響き渡っていました。そろそろ英語だけでなく中国語を話せるスタッフが必要な時代なのかもしれません。彼らに「Please be quiet.」が通用すればそれでよいのですが、、、

まず入り口付近に雲中供養菩薩像「南26号」のカラフルすぎる模刻がありますが、無論現代の作家が作ったものです。

鳳凰堂の内部の復元映像が見られるスペースなどを通り過ぎ、大きな展示室へと向かいます。


特に見応えがあったのは金銅鳳凰1対(国宝)。鳳凰堂の屋根に設置されていた鳳凰像です。
実際に見ると鳥肌が立ちます。
精悍な顔付きも魅力的ですが、特に目を見張るのは尾。
尾羽と風切羽だけは金属板を後から取り付けられているのですが、その羽根一本一本が、風を受けてたなびいているように美しいのです。


そして何より素晴らしかったのは「雲中の間」と呼ばれる展示室。

国内最大級のガラスケースと独立展示ケースに、国宝雲中供養菩薩52躯のうち26躯を常設展示しています。
鳳凰堂では高所にあってはっきりとは見ることのできなかった雲中菩薩像を間近で見ることが出来るのです。

多くが坐像で、楽器を演奏したり、合掌したり、舞ったりしています。

その1体1体の美しいこと!
今まさに太鼓を打たんとする右手のしなりに、息をのみました。

そしてふと振り返った時、ライトに照らされて展示ケースの背面に映し出された影、、、


立ち去りがたい展示室です。


順路は地上階へと上がっていきます。
このバリアフリーの時代に、「エレベーターをご使用になりたい方は係員に声をかけてください」というのはいただけませんね。お年寄りもいらっしゃいましたし。


がんばって階段を上りきった後にあるのはミュージアムショップです。
鳳凰堂の宝相華模様をモチーフにしたハンカチやクリアファイルなどがありました。

あとは土地柄か、(展示品の中にも源氏香関係の品がありました)お香グッズがたくさんあります。
女性へのお土産にぴったりではないでしょうか。


拝観料は入園料・鳳翔館入館料込みで大人一人600円。

せっかくですから、鳳凰堂の正面に立って十円玉と見比べるのもお忘れなく。



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