前の10件 | -

STUDIO BAKUBAKU『アグの森』展 [ギャラリー]

2010.1/19(火)〜1/31(日)
同時代ギャラリー gallery shop collage

京都・岡崎にスタジオを構える制作ユニットSTUDIO BAKUBAKUの新作パペットアニメーションの美術展示です。
この方々の作品は、以前にもこのギャラリーで拝見した記憶があります。

映像の内容は、ほのぼのとしたものです。特に引っ掛かるところもありません。
とても根気のいる作業なのだろうと、実際に使われたセットを見ながら思いました。どれくらい時間がかかったのでしょうか、、、

しかし狭い。
このタイプの展示法をするのならもう少し場所を選ぶべきでしょう。
私が入ったときには先客の女性2人組と監視係1人がいて、部屋の中はぎゅうぎゅうでした。
女性客のバッグが作品にぶつかりそうでハラハラしましたよ。監視係は気にもとめていないようでしたが。

セットというものは、映像作品が出来てしまえば関心を失われてしまうものなのでしょうか。



PCの不良、家族の闘病が重なり暫くこのブログを放置していましたが、また再開させて頂きます。
引き続き関西圏の美術展示について、美術評論家でもなく知識も乏しい私の目から見た、率直で個人的な感想を綴っていきます。
特に学生さんや若手作家さんたちの、今後の活動への参考にしていただければ幸いです。





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

椎原保展「時の風景」 [ギャラリー]

2008.10/28(火)〜11/28(金)
京都芸術センター


椎原さんは他の作家さんとのコラボレーションを多数されているイメージがありますが、今回は個展です。
しかし、言い様によっては芸術センターという「場」とのコラボレーションだと捉えることも可能でしょう。

ギャラリー南は、様々な日用品が吊るされ、揺らめく白い空間でした。
その白さは白壁によるものではなく、いくつか置かれた鏡や吊るされたモチーフが反射する光によるものです。ひとつひとつは使い古された日用品なのに、それらの作る空間はまるで滅菌された病室のようでした。

ギャラリー北はもう少し体温があり、壁に細く綴られた言葉は誰かの頭の中を覗いているようでした。

今回はワークショップルームにも展示があります。
椎原氏が長年作り続けてこられた「風景の建築」が。
私自身、このシリーズの作品を見るのは何度目でしょうか。
石と鋼鉄線が作り出す鋭利な緊張感。
綱渡りのような恐怖と高揚感。
すばらしいですね。


やはり明倫小学校というのはアーティストの完成を刺激する場なのだと、再認識させられる展覧会でした。





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

LOCA [ギャラリー]

京都市立芸大油画院生
2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大アトリエ棟


龍門藍さんの作品を久しぶりに見ました。
少しモチーフが変わっていました。シンメトリーの要素を取り入れたり。

観光地を描いた小品が魅力的でした。
色使いが独特で、清々しい。
すごく軽そうに見えました。パキッと割って食べられるお菓子のような。
さすがに触れないのでわかりませんけれど。



狭い廊下にひしめき合うように作品が展示されています。

中には、違う人物の作品なのに似ていると思えるものも、、、

集団の中で制作するということは、善かれ悪かれ影響を受け合うということです。

このような展示を見ると、その素晴らしさと怖さを感じます。



やはり、力のある作品というのは群れの中に合っても埋もれないものですね。



タグ:ギャラリー
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

TenTen [ギャラリー]

2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都造形芸大GalerieAube他

毎年恒例となっている、瓜生山祭での在学生展覧会。

今年は少しパワー不足な印象でした。
おとなしい。もっと強引に主張して来るような作品をたくさん見せてもらいたかった。

展示空間と作品の関係が悪いものが多すぎました。
オーブはともかく、カフェ周辺の展示はおまけのように感じてしまいました。
あまりにも展示場所が悪いもの。何点かは気づかなかったお客さんも多いのではないでしょうか。

出品者も、自分の作品の扱われ方に関してもっと意見しても良いのでは?
作品を守るのも作者の役目です。勿体無い。


来年はもう少し作品数を減らし、厳選して、最低限の展示環境を守ってあげてほしいと思います。


タグ:tenten
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

瓜生山祭2008 [雑記]

今年も京都造形芸大学園祭・瓜生山祭2008を見てきました。


一番賑わっていたのは、秋元康副学長の企画「アートなお化け屋敷」でした。
夕方からの企画にも関わらず、長蛇の列。まさに目玉企画としての役割を果たしました。
学生達が時間をかけて練った甲斐があるというものです。
私自身、何年ぶりかのお化け屋敷。
足場の悪さもあって、ひやりとするところもありました(笑)
真っ暗でした。けが人がでたりはしなかったのでしょうか。
後ろからお化け、前は行き止まり、、、というところで連れが叫んでいました。
なるほどアートを意識してるな、などと考えながら進んでいたせいか私は恐怖は感じませんでしたが、意外と怖く仕上がっていたのだと思います。遠くに女性の叫び声をたくさん聞きましたよ。
しかしゴール地点に誰もいなくて、ほったらかされた感が。少し後味悪かったです。


あとは妖怪が練り歩いたりしてました。今年はホラーがテーマだったのかな。

神輿とそれを見つめる人々との距離感は相変わらず。

今年も寒かったので、鍋ものが旨かったです。






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

京都市立芸大祭 学内展 [ギャラリー]


11/1(土)~11/3(月)
京都市立芸大 中央棟

小さな教室で、グループ展や個展形式の展覧会が開かれていました。

展示のための空間ではないので、難しい面がありますね。

それを逆手に取れば面白い展示ができると思うのですが。


クロッキー帳の展示は、テーマである若手作家達の頭の中を覗いたという感覚はあまりありませんでした。
展示を前提に作られたものがほとんどでした。後半が白紙のものも多く、残念でした。


リュウグウノツカイが描かれたTシャツがありました。
展示しておくよりも、友達と着て歩くほうが楽しそうです。せっかくの学園祭ですからね。


展示の難しい空間の中で、ひときわ整然と写真が展示された教室がありました。

美しい展示というものは緊張感があって気持ちいいです。

学内展であっても、「見せる意識」を大切にしてほしいものです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog

とき-めき [ギャラリー]

京都市立芸大美術学部教員
11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大 大ギャラリー


学園祭に合わせて、京都市芸大の先生方の作品を展示するという企画です。
学園祭を見に来た受験生には嬉しいかもしれませんね。


さすがにクオリティの高いものが多かったです。

しかし分量が微妙でした。少しスカスカな印象。

賛同してくれる先生達が少なかったのでしょうか?

実行委員の方々の苦労を想像してしまいました。




タグ:ギャラリー
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

小ギャラクシー [ギャラリー]

池内美貴・志儀駒貴
2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大 小ギャラリー


狭いスペースの中で、暴れ切ったという印象。

首から上が立体になった動物。展示空間との兼ね合いを見ながら作るという意識が感じられました。

iPodやヘッドフォンが混ざっていたりするあたりが、デザイン科なのでしょうか。そうでもないか。
あまりデザイン科の学生らしくない展示でした。

二人展というより、合作のようですね。二人の区別がつきませんでした。


一部、パラモデルのような部分があったのはさすが京都芸大生というところでしょうか。


学生ならではの、実験的な展示ですね。

学内ギャラリーはどんどんこういった使われ方をすべきだと思います。
学園祭でもなければ、あまり学外の人が来てくれることはないかもしれませんが。


普段は写真作品など、全く違った作品を作っていらっしゃるようなので、ポートフォリオが見たかったです。



タグ:ギャラリー
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

BOTTOM COAT〜瞬間の根源〜 [ギャラリー]


京都造形芸術大学 大学院 東島毅ゼミ
2008.10/21(火)〜10/26(日)
galerie16


京都造形芸大の大学院生6人によるグループ展。

6人で展示するには少し狭すぎるように感じました。
一人一人に力があるのなら、もう少し広いスペースでしっかりと展示したほうが映えたのではないかと思います。
大学院生で個展も珍しくないですし。


その中でも目を引いたのは、杉原果奈子さんの作品です。

門松やクリスマスツリーが、前後からストローでぎっしりと覆われている作品です。

近くから見ると、ストローにほんのりと反射した色が感じられるだけですが、離れて見ると(ちょうど門松の位置からクリスマスツリー、クリスマスツリーの位置から門松を見ると)、中に隠された存在に気付きます。

名和晃平氏の作品を思い浮かべてしまうことはいなめませんが、ストローをこのように使う発想はおもしろい。
その点では、ビーズで覆うよりも想像のつかない展開です。

個人的には、人形よりツリーより、門松が一番好きです。


その他の作品も意欲的でしたが、多少ツメ切れていない印象でした。
DMの先入観でしょうか?ピンク色が多かった気がします。


小宮太郎さんの額縁(鏡?)をプリントした作品の謎めいた雰囲気はあとを引きました。



しかし、こちらのギャラリーはあまり通路が広くないので、入り口付近のテーブルに関係者で固まるのはおやめになったほうがいいと思います。
客が入って来ると一斉にドアの方を見る。
にもかかわらず挨拶をしない。
あれでは失礼です。

せめて奥のテーブルで過ごされたほうがよろしかったのでは。









nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

平等院ミュージアム 鳳翔館 [美術館・博物館]

秋、京都の観光地は人々で賑わいます。
駐車場にはバス、バス、バス、、、


皆さんご存知の世界遺産、平等院もまさに観光シーズン。

平等院は、宗教法人としては初の総合博物館(登録博物館)となる 「鳳翔館 (ほうしょうかん)」を2001年に開館。国宝も多数収蔵されています。

展示スペースは地階となっており、狭い廊下を抜け奥へ奥へと進んで行きます。

私が訪れた日は外国人観光客が多く、廊下に中国語が響き渡っていました。そろそろ英語だけでなく中国語を話せるスタッフが必要な時代なのかもしれません。彼らに「Please be quiet.」が通用すればそれでよいのですが、、、

まず入り口付近に雲中供養菩薩像「南26号」のカラフルすぎる模刻がありますが、無論現代の作家が作ったものです。

鳳凰堂の内部の復元映像が見られるスペースなどを通り過ぎ、大きな展示室へと向かいます。


特に見応えがあったのは金銅鳳凰1対(国宝)。鳳凰堂の屋根に設置されていた鳳凰像です。
実際に見ると鳥肌が立ちます。
精悍な顔付きも魅力的ですが、特に目を見張るのは尾。
尾羽と風切羽だけは金属板を後から取り付けられているのですが、その羽根一本一本が、風を受けてたなびいているように美しいのです。


そして何より素晴らしかったのは「雲中の間」と呼ばれる展示室。

国内最大級のガラスケースと独立展示ケースに、国宝雲中供養菩薩52躯のうち26躯を常設展示しています。
鳳凰堂では高所にあってはっきりとは見ることのできなかった雲中菩薩像を間近で見ることが出来るのです。

多くが坐像で、楽器を演奏したり、合掌したり、舞ったりしています。

その1体1体の美しいこと!
今まさに太鼓を打たんとする右手のしなりに、息をのみました。

そしてふと振り返った時、ライトに照らされて展示ケースの背面に映し出された影、、、


立ち去りがたい展示室です。


順路は地上階へと上がっていきます。
このバリアフリーの時代に、「エレベーターをご使用になりたい方は係員に声をかけてください」というのはいただけませんね。お年寄りもいらっしゃいましたし。


がんばって階段を上りきった後にあるのはミュージアムショップです。
鳳凰堂の宝相華模様をモチーフにしたハンカチやクリアファイルなどがありました。

あとは土地柄か、(展示品の中にも源氏香関係の品がありました)お香グッズがたくさんあります。
女性へのお土産にぴったりではないでしょうか。


拝観料は入園料・鳳翔館入館料込みで大人一人600円。

せっかくですから、鳳凰堂の正面に立って十円玉と見比べるのもお忘れなく。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート
前の10件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。