STUDIO BAKUBAKU『アグの森』展 [ギャラリー]
2010.1/19(火)〜1/31(日)
同時代ギャラリー gallery shop collage
京都・岡崎にスタジオを構える制作ユニットSTUDIO BAKUBAKUの新作パペットアニメーションの美術展示です。
この方々の作品は、以前にもこのギャラリーで拝見した記憶があります。
映像の内容は、ほのぼのとしたものです。特に引っ掛かるところもありません。
とても根気のいる作業なのだろうと、実際に使われたセットを見ながら思いました。どれくらい時間がかかったのでしょうか、、、
しかし狭い。
このタイプの展示法をするのならもう少し場所を選ぶべきでしょう。
私が入ったときには先客の女性2人組と監視係1人がいて、部屋の中はぎゅうぎゅうでした。
女性客のバッグが作品にぶつかりそうでハラハラしましたよ。監視係は気にもとめていないようでしたが。
セットというものは、映像作品が出来てしまえば関心を失われてしまうものなのでしょうか。
PCの不良、家族の闘病が重なり暫くこのブログを放置していましたが、また再開させて頂きます。
引き続き関西圏の美術展示について、美術評論家でもなく知識も乏しい私の目から見た、率直で個人的な感想を綴っていきます。
特に学生さんや若手作家さんたちの、今後の活動への参考にしていただければ幸いです。
同時代ギャラリー gallery shop collage
京都・岡崎にスタジオを構える制作ユニットSTUDIO BAKUBAKUの新作パペットアニメーションの美術展示です。
この方々の作品は、以前にもこのギャラリーで拝見した記憶があります。
映像の内容は、ほのぼのとしたものです。特に引っ掛かるところもありません。
とても根気のいる作業なのだろうと、実際に使われたセットを見ながら思いました。どれくらい時間がかかったのでしょうか、、、
しかし狭い。
このタイプの展示法をするのならもう少し場所を選ぶべきでしょう。
私が入ったときには先客の女性2人組と監視係1人がいて、部屋の中はぎゅうぎゅうでした。
女性客のバッグが作品にぶつかりそうでハラハラしましたよ。監視係は気にもとめていないようでしたが。
セットというものは、映像作品が出来てしまえば関心を失われてしまうものなのでしょうか。
PCの不良、家族の闘病が重なり暫くこのブログを放置していましたが、また再開させて頂きます。
引き続き関西圏の美術展示について、美術評論家でもなく知識も乏しい私の目から見た、率直で個人的な感想を綴っていきます。
特に学生さんや若手作家さんたちの、今後の活動への参考にしていただければ幸いです。
椎原保展「時の風景」 [ギャラリー]
2008.10/28(火)〜11/28(金)
京都芸術センター
椎原さんは他の作家さんとのコラボレーションを多数されているイメージがありますが、今回は個展です。
しかし、言い様によっては芸術センターという「場」とのコラボレーションだと捉えることも可能でしょう。
ギャラリー南は、様々な日用品が吊るされ、揺らめく白い空間でした。
その白さは白壁によるものではなく、いくつか置かれた鏡や吊るされたモチーフが反射する光によるものです。ひとつひとつは使い古された日用品なのに、それらの作る空間はまるで滅菌された病室のようでした。
ギャラリー北はもう少し体温があり、壁に細く綴られた言葉は誰かの頭の中を覗いているようでした。
今回はワークショップルームにも展示があります。
椎原氏が長年作り続けてこられた「風景の建築」が。
私自身、このシリーズの作品を見るのは何度目でしょうか。
石と鋼鉄線が作り出す鋭利な緊張感。
綱渡りのような恐怖と高揚感。
すばらしいですね。
やはり明倫小学校というのはアーティストの完成を刺激する場なのだと、再認識させられる展覧会でした。
京都芸術センター
椎原さんは他の作家さんとのコラボレーションを多数されているイメージがありますが、今回は個展です。
しかし、言い様によっては芸術センターという「場」とのコラボレーションだと捉えることも可能でしょう。
ギャラリー南は、様々な日用品が吊るされ、揺らめく白い空間でした。
その白さは白壁によるものではなく、いくつか置かれた鏡や吊るされたモチーフが反射する光によるものです。ひとつひとつは使い古された日用品なのに、それらの作る空間はまるで滅菌された病室のようでした。
ギャラリー北はもう少し体温があり、壁に細く綴られた言葉は誰かの頭の中を覗いているようでした。
今回はワークショップルームにも展示があります。
椎原氏が長年作り続けてこられた「風景の建築」が。
私自身、このシリーズの作品を見るのは何度目でしょうか。
石と鋼鉄線が作り出す鋭利な緊張感。
綱渡りのような恐怖と高揚感。
すばらしいですね。
やはり明倫小学校というのはアーティストの完成を刺激する場なのだと、再認識させられる展覧会でした。
タグ:芸術センター
LOCA [ギャラリー]
京都市立芸大油画院生
2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大アトリエ棟
龍門藍さんの作品を久しぶりに見ました。
少しモチーフが変わっていました。シンメトリーの要素を取り入れたり。
観光地を描いた小品が魅力的でした。
色使いが独特で、清々しい。
すごく軽そうに見えました。パキッと割って食べられるお菓子のような。
さすがに触れないのでわかりませんけれど。
狭い廊下にひしめき合うように作品が展示されています。
中には、違う人物の作品なのに似ていると思えるものも、、、
集団の中で制作するということは、善かれ悪かれ影響を受け合うということです。
このような展示を見ると、その素晴らしさと怖さを感じます。
やはり、力のある作品というのは群れの中に合っても埋もれないものですね。
2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大アトリエ棟
龍門藍さんの作品を久しぶりに見ました。
少しモチーフが変わっていました。シンメトリーの要素を取り入れたり。
観光地を描いた小品が魅力的でした。
色使いが独特で、清々しい。
すごく軽そうに見えました。パキッと割って食べられるお菓子のような。
さすがに触れないのでわかりませんけれど。
狭い廊下にひしめき合うように作品が展示されています。
中には、違う人物の作品なのに似ていると思えるものも、、、
集団の中で制作するということは、善かれ悪かれ影響を受け合うということです。
このような展示を見ると、その素晴らしさと怖さを感じます。
やはり、力のある作品というのは群れの中に合っても埋もれないものですね。
タグ:ギャラリー
TenTen [ギャラリー]
2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都造形芸大GalerieAube他
毎年恒例となっている、瓜生山祭での在学生展覧会。
今年は少しパワー不足な印象でした。
おとなしい。もっと強引に主張して来るような作品をたくさん見せてもらいたかった。
展示空間と作品の関係が悪いものが多すぎました。
オーブはともかく、カフェ周辺の展示はおまけのように感じてしまいました。
あまりにも展示場所が悪いもの。何点かは気づかなかったお客さんも多いのではないでしょうか。
出品者も、自分の作品の扱われ方に関してもっと意見しても良いのでは?
作品を守るのも作者の役目です。勿体無い。
来年はもう少し作品数を減らし、厳選して、最低限の展示環境を守ってあげてほしいと思います。
京都造形芸大GalerieAube他
毎年恒例となっている、瓜生山祭での在学生展覧会。
今年は少しパワー不足な印象でした。
おとなしい。もっと強引に主張して来るような作品をたくさん見せてもらいたかった。
展示空間と作品の関係が悪いものが多すぎました。
オーブはともかく、カフェ周辺の展示はおまけのように感じてしまいました。
あまりにも展示場所が悪いもの。何点かは気づかなかったお客さんも多いのではないでしょうか。
出品者も、自分の作品の扱われ方に関してもっと意見しても良いのでは?
作品を守るのも作者の役目です。勿体無い。
来年はもう少し作品数を減らし、厳選して、最低限の展示環境を守ってあげてほしいと思います。
タグ:tenten
京都市立芸大祭 学内展 [ギャラリー]
11/1(土)~11/3(月)
京都市立芸大 中央棟
小さな教室で、グループ展や個展形式の展覧会が開かれていました。
展示のための空間ではないので、難しい面がありますね。
それを逆手に取れば面白い展示ができると思うのですが。
クロッキー帳の展示は、テーマである若手作家達の頭の中を覗いたという感覚はあまりありませんでした。
展示を前提に作られたものがほとんどでした。後半が白紙のものも多く、残念でした。
リュウグウノツカイが描かれたTシャツがありました。
展示しておくよりも、友達と着て歩くほうが楽しそうです。せっかくの学園祭ですからね。
展示の難しい空間の中で、ひときわ整然と写真が展示された教室がありました。
美しい展示というものは緊張感があって気持ちいいです。
学内展であっても、「見せる意識」を大切にしてほしいものです。
とき-めき [ギャラリー]
京都市立芸大美術学部教員
11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大 大ギャラリー
学園祭に合わせて、京都市芸大の先生方の作品を展示するという企画です。
学園祭を見に来た受験生には嬉しいかもしれませんね。
さすがにクオリティの高いものが多かったです。
しかし分量が微妙でした。少しスカスカな印象。
賛同してくれる先生達が少なかったのでしょうか?
実行委員の方々の苦労を想像してしまいました。
11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大 大ギャラリー
学園祭に合わせて、京都市芸大の先生方の作品を展示するという企画です。
学園祭を見に来た受験生には嬉しいかもしれませんね。
さすがにクオリティの高いものが多かったです。
しかし分量が微妙でした。少しスカスカな印象。
賛同してくれる先生達が少なかったのでしょうか?
実行委員の方々の苦労を想像してしまいました。
タグ:ギャラリー
小ギャラクシー [ギャラリー]
池内美貴・志儀駒貴
2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大 小ギャラリー
狭いスペースの中で、暴れ切ったという印象。
首から上が立体になった動物。展示空間との兼ね合いを見ながら作るという意識が感じられました。
iPodやヘッドフォンが混ざっていたりするあたりが、デザイン科なのでしょうか。そうでもないか。
あまりデザイン科の学生らしくない展示でした。
二人展というより、合作のようですね。二人の区別がつきませんでした。
一部、パラモデルのような部分があったのはさすが京都芸大生というところでしょうか。
学生ならではの、実験的な展示ですね。
学内ギャラリーはどんどんこういった使われ方をすべきだと思います。
学園祭でもなければ、あまり学外の人が来てくれることはないかもしれませんが。
普段は写真作品など、全く違った作品を作っていらっしゃるようなので、ポートフォリオが見たかったです。
2008.11/1(土)〜11/3(月)
京都市立芸大 小ギャラリー
狭いスペースの中で、暴れ切ったという印象。
首から上が立体になった動物。展示空間との兼ね合いを見ながら作るという意識が感じられました。
iPodやヘッドフォンが混ざっていたりするあたりが、デザイン科なのでしょうか。そうでもないか。
あまりデザイン科の学生らしくない展示でした。
二人展というより、合作のようですね。二人の区別がつきませんでした。
一部、パラモデルのような部分があったのはさすが京都芸大生というところでしょうか。
学生ならではの、実験的な展示ですね。
学内ギャラリーはどんどんこういった使われ方をすべきだと思います。
学園祭でもなければ、あまり学外の人が来てくれることはないかもしれませんが。
普段は写真作品など、全く違った作品を作っていらっしゃるようなので、ポートフォリオが見たかったです。
タグ:ギャラリー
BOTTOM COAT〜瞬間の根源〜 [ギャラリー]
京都造形芸術大学 大学院 東島毅ゼミ
2008.10/21(火)〜10/26(日)
galerie16
京都造形芸大の大学院生6人によるグループ展。
6人で展示するには少し狭すぎるように感じました。
一人一人に力があるのなら、もう少し広いスペースでしっかりと展示したほうが映えたのではないかと思います。
大学院生で個展も珍しくないですし。
その中でも目を引いたのは、杉原果奈子さんの作品です。
門松やクリスマスツリーが、前後からストローでぎっしりと覆われている作品です。
近くから見ると、ストローにほんのりと反射した色が感じられるだけですが、離れて見ると(ちょうど門松の位置からクリスマスツリー、クリスマスツリーの位置から門松を見ると)、中に隠された存在に気付きます。
名和晃平氏の作品を思い浮かべてしまうことはいなめませんが、ストローをこのように使う発想はおもしろい。
その点では、ビーズで覆うよりも想像のつかない展開です。
個人的には、人形よりツリーより、門松が一番好きです。
その他の作品も意欲的でしたが、多少ツメ切れていない印象でした。
DMの先入観でしょうか?ピンク色が多かった気がします。
小宮太郎さんの額縁(鏡?)をプリントした作品の謎めいた雰囲気はあとを引きました。
しかし、こちらのギャラリーはあまり通路が広くないので、入り口付近のテーブルに関係者で固まるのはおやめになったほうがいいと思います。
客が入って来ると一斉にドアの方を見る。
にもかかわらず挨拶をしない。
あれでは失礼です。
せめて奥のテーブルで過ごされたほうがよろしかったのでは。
北川雅光展 [ギャラリー]
アートスペース虹
2008.10/21(火)~26(日)
鉛筆の繊細な植物画の上に油彩が描かれています。
じっと見つめていると、
なにが内側でなにが外側か、
なにが奥でなにが表面か、
前後関係が揺らいでくるような、不思議な感覚を覚えました。
それは植物が風に揺らぐ様を思いおこさせます。
入り口左に展示されている作品の色がとりわけ美しかったです。
作品数もちょうどよく、じっくりと観ることができました。
2008.10/21(火)~26(日)
鉛筆の繊細な植物画の上に油彩が描かれています。
じっと見つめていると、
なにが内側でなにが外側か、
なにが奥でなにが表面か、
前後関係が揺らいでくるような、不思議な感覚を覚えました。
それは植物が風に揺らぐ様を思いおこさせます。
入り口左に展示されている作品の色がとりわけ美しかったです。
作品数もちょうどよく、じっくりと観ることができました。
タグ:洋画
日本画三人展 [ギャラリー]
京都造形芸術大学日本画3回生
2008.10/12(日)〜26(日)
ギャラリーいのうえ
以前からあったのでしょうか。初めて訪れたギャラリーです。
三条通りを歩いていると小さな看板が目にとまりました。
出品者の一人が会場にいらっしゃいました。緊張感がこちらにも伝わってくるようでした。
作品数が多く、しばらく3人展だとは気づきませんでした。
作者同士のバランス配分は、グループ展の難しい点のひとつです。
作品の強度の問題もあるでしょうが、前田龍一さんの作品が多く感じられました。
しかし作品ごとにテーマにバラつきがあり、彼の作風として強く印象に残るものがなかったことが残念です。
私は入り口右の壁に展示してあった青い作品が一番魅力的だと感じました。
展覧会というものは、全ての作品を見せるものではありません。見せる作品と見せない作品を選ぶことも大切です。
全てを見せたくなるものですが、それでは展覧会自体のテーマがぶれてしまいます。
これからたくさん発表の場を経験し、選ぶ目を磨いてもらいたいものです。
彼らの今後に期待します。
2008.10/12(日)〜26(日)
ギャラリーいのうえ
以前からあったのでしょうか。初めて訪れたギャラリーです。
三条通りを歩いていると小さな看板が目にとまりました。
出品者の一人が会場にいらっしゃいました。緊張感がこちらにも伝わってくるようでした。
作品数が多く、しばらく3人展だとは気づきませんでした。
作者同士のバランス配分は、グループ展の難しい点のひとつです。
作品の強度の問題もあるでしょうが、前田龍一さんの作品が多く感じられました。
しかし作品ごとにテーマにバラつきがあり、彼の作風として強く印象に残るものがなかったことが残念です。
私は入り口右の壁に展示してあった青い作品が一番魅力的だと感じました。
展覧会というものは、全ての作品を見せるものではありません。見せる作品と見せない作品を選ぶことも大切です。
全てを見せたくなるものですが、それでは展覧会自体のテーマがぶれてしまいます。
これからたくさん発表の場を経験し、選ぶ目を磨いてもらいたいものです。
彼らの今後に期待します。
タグ:日本画